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Abstract

by OTIKA

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1.
秘密が隠していた。 終わりまでの退屈に、噛み殺され。 僕には見えなかった。 変わり果てた本質を、逃がさぬ様に。 彷徨うは、雪と、秋と、花の夢を知りたい。 揺蕩う、その帆は、冴える日々のない、彼方に在る様に。 満たされたい。 陽炎が揺れる。 廻り出した環状の征く先には。 只、今、貴方の意志を、 止めてみたらとは謂われても。 僕の未来は仕方無い。 少し、拙い(まずい)言葉の宛ては、 オレンジ色の空に消え、 意味を越えて征く。 揺り返す、夏と、雨と、影の夢を知りたい。 虚ろな、この音は、滾る日々の中、遥かに在る様に。 満たされない。 融け落ちた肌が。 廻り落ちた現実の征く先には。 ただいま。貴方に触れた。 どこへ行こう、とか訊かれても。 僕は限られてしまった。 そして、続く言葉に釣られ。 ビロード色の海へ飛び、 明日を連れて征く。
2.
神様に嘯(うそぶ)かれた。 逆さまに隔離された。 不思議な旅の途中。 夢で会ったような記憶に触れていたいな。 さぁ、生きなさい。 この街を越え、この冬を越えるの。 さぁ、人の世へ。 差した痛みは、手繰る魔法。 泣かないで。 泣かないで。 泣かないで。 泣かないで。
3.
待ち焦がれていた。 叫びと混ざった最期を見たいわ。 悲しみに見初められた傀儡に震えていた。 まずは、窮屈な檻の中で。軽々と僕を蔑んでは。 溢れる色は。溢れる色は。溢れる色は、揺れ感染る気を孕んで。 待ち草臥れたわ。 憂いと混ざった愛撫を見たいわ。 眼孔に棲みつかれた曖昧な感触には。 つぎは、退屈な夢の中で。着々と僕を引裂いては。 溢れる色は。溢れる色は。溢れる色は、揺れ感染る気を孕んで。 待ち疲れていた。 期待と混ざった最期を見たいわ。 細胞に染み渡った、愛憎に溺れていた。 そして、終わりに向かった先で。次々と僕の首を刎ねた。 溢れる色は。溢れる色は。溢れる色は、揺れ感染る気を孕んで。
4.
立ち止まれたなら。進みを止めたら。誰かが慰めてくれるの。 ねぇ、何処かで、意思を探して、傷は癒えると。 悪戯に手を伸ばして生きるなら 。 僕を救って、僕を攫って、僕を呪って。 僕を叱って、僕に笑って、僕に変わって。 僕を描いて。 僕が嫌った正解に触れても、辺りは仄暗いな。 明るい世界に憧れてしまった癖に。 何もない夜に。光差す、この夢の先へ。 導いてくれないか。 最初は、道を探して、いつか届くと。 我武者羅に根を伸ばして過ごすなら。 君を倣って、君を嫌って。 君を描いて。 僕と違った正解に見えても、辺りは肌寒いな。 眩い世界に憧れてしまった癖に。 雨が止む朝に。気づいてよ、この胸の内を。 悲しんでくれないか。 導いてくれないか。
5.
不安が迫る、私が孵るための言葉。 必ず迎えに来るから、優しく愛して。 全ては 始まる 塞いだ 記憶に 繋いで 煌めく夜に くちづけを 見たいな 見たいな
6.
去りゆく人の円と 行き交う人の希望 愛された蜘蛛の糸 となえた淘汰の歌 絡んだ日々は何と 未完の夜空の向う 掠れた未来の思考 開いた世界の使徒 始まり君が或ると 終りに意味を迫り 八月の終わりに暮れたのは、茜、群青の答え。 含み喰んだ、街角の溶けた吸い殻。 期待とうその迷路 彷徨くカラスの声 はずれた口輪の跡 かくれた仮面の下 桜の花が隠したのは、恥、矮小な輝き。 老い剥がれた人を乗せ、泳ぐ蓮の葉。
7.
神様見てて。 新たな光が、何度も反応して。 虚ろい、惹かれ、音を奏でるまで。 風の音、虹の音、雨の音、海に誘われ。 闇の音、影の出来事。沁みる声、喉を枯らして。 今、絡み合った正解。断ち切った願い。 意味のない言葉を吐き晒した。 何もないと、呪ったんだ。 世界から見放されて気づいた。 雨が上がり、音のない夜に、飲み込まれて。 勇気を出して。右手に触れた、小さな灯りを希望に。 消えない痛みを殺して。 神様見てて。 街の音、雲の音、雪の音、月が隠れて。 未知の音、明日の出来事。 交わす声、鼓動速めて。 ほら、焦げ付いた後悔。 立ち竦んだ命題。 色のない景色を踏み潰した。 これで終わる。良かったんだ。 世界から零れ落ちて叫んだ。 生まれ変わり、不思議な記憶に、飲み込まれて。 勇気がないと。右手に隠す、小さな涙を希望に。 神様見てて。 神様見てて。 神様見てて。

about

Unlimited Color所属、OTIKA(からし蓮根P)によるVOCALOIDオリジナルアルバムです。
テーマは「Abstraction(抽象化)」
Trap、House、Dubstep、BreakBeatsなど様々なEDMの要素を取り入れた繊細、且つ、破壊的なトラックと、
初音ミクで表現する儚げで退廃的なメロディを融合し、独自の世界観を表現しています。
アートワークにはmaxgonta氏が参加。
表題曲である「Abstraction」をベースに、本作の世界観を見事に表現して頂きました。

[XFD]
youtu.be/SMwmr6w31-s

credits

released November 18, 2018

music & lyrics by OTIKA
illustration by maxgonta

license

all rights reserved

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about

OTIKA Toyama, Japan

OTIKA
aka からし蓮根P

Composer, vocaloid producer.
Mainly using Hatsune Miku, focusing on genres such as Hybrid Trap, Dubstep, and Psychedelic Trance.
Belongs to the label "Unlimited Color".

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